しおのゆの『ウチの王子☆サンパウロへ行く』

2011年3月末よりサンパウロ在住。この間まで現役で働き、家事なんて疎か極まりなかったこの私。そんな私が専業主婦になれるのか!しかも場所は地球の裏側サンパウロ!
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青天の霹靂~駐在員の奥さんになった日~③

というわけで…

アタシがサンパウロに行くことになった日のことを書いてみた。

アタシの例は大げさかもしれないが
『ブラジルに行ってください』
と、言われて
小躍りして喜ぶ人はそう多くないと思う。

今でもサンパウロは強盗が出るし
日本と同じように電車で寝ることも叶わない。
深夜に酔っ払って帰宅なんてもってのほかだ。

一度王子の帰宅が遅いという理由で
マジ喧嘩になり
離婚の危機にまで陥った。

浮気の心配ではない(笑)

本当に危ないのだ。

比較的人通りが多く
明るいと言われている我が家の前の通りですら
日本人被害の強盗事件が発生したのだから。

今日元気なのはそこそこの注意力と
ほとんどラッキーに過ぎない。
海外駐在生活が素敵だなんて幻想も良いとこだ。


『海外生活』
そんな言葉に夢見てることはないだろうか。

今なら言えるが
そんなもの愚の骨頂だ。

サンパウロに限らず
大体海外に行けば
自分の常識がまったく通じず
思いも寄らぬことばかりが起きるもの。

それは何も『先進国』なら起こらないというわけじゃないと思う。

アメリカには銃があふれているし
フランスに行けば言葉がしゃべれないことを大声で笑われることもある。
(人種差別かどうかは知らないが笑うことはある)
イギリスに行けば物価は高いし
ドイツに行けばソーセージと酢漬けキャベツだ。
(少々偏見)
海外で『優雅な暮らし』が出来ると思ったら大間違いだ。

一応『優雅な生活』の基準は人それぞれだろうが
ただ金にものを言わせた生活だけなら
その国の人の嘲笑の的になって終わりだろう。
そんな生活のどこが『優雅』なんだか。
事実『パリ症候群』なんて言葉もあるくらい
理想と現実の乖離で苦労する人は後を絶たない。

言い方は悪いが
『優雅な生活』が送れるほど
その国の言語をマスターしてる人なんて
ごく少数だと思う。
なのに『海外に来た』だなんて何の自慢にもならないと思うのはアタシだけ?

だったら望もうが望むまいが
日本を離れる決意をした以上
旦那を支えつつ
この国へ来た轍を残せる様に踏ん張るしかないだろう。

そして海外に出ることになって
アタシのようなやりとりはせずとも
それなりに葛藤があった人に敢えて言いたい。

『大丈夫!着いたらちゃんとその足で立ってみて!
踏みしめればそこに辛くても足跡は残るから!』


これだけ文句を言っていたアタシが
今何とかやってきてるから(笑)
言葉も思うように出来なかったし
(今もだけど(笑))
友達も最初は全然いなかったし
(今はありがたいことに恵まれています)
何しに行ったのって禅問答のように悩んでたこともあったし
(そこは結果を残す以外答えがないんだけど)

憧れや不安は誰だってある
そして誰でも一度は価値観を壊す羽目になる(笑)

その壊れた先に何を作るかは
これからにかかってる。
振り返って
その憧れや不安を笑い話に出来るくらい
素敵な轍があることをお祈りしています。

しおのゆ拝

追記
アタシだってたまには嫌なこともあるよ(笑)
そんなときは危なくない程度に
コーヒーを飲みに行って
常識の範囲内で鼻歌を歌って忘れるようにしてるよ。
もしサンパウロで鼻歌歌ってる日本人を見かけたら
多分アタシ
気が向いたら話しかけてみてね♪




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